2019-03-13

国産漆の未来をささえる漆掻き職人「うるしびと」募集!(岩手県・二戸市)

岩手県二戸市。この地域は「国産漆」の日本有数の採集地として知られています。実に約7割の国産漆がここ二戸市で採集されているそう。国産漆への需要は実は近年どんどん増加している一方で、それを採取する職人の数が不足しており、今回新たに漆掻き職人を目指す方を募集しています。募集の背景について、岩手県二戸市漆産業課の斉藤さんにインタビューしました。

ー今回の募集内容について教えてください。

今回わたしたちは、漆産業で自立を目指す「うるしびと」を募集しています。
具体的には、漆掻き技術の伝承者である漆職人のもとについて漆職人になるための研修を受けて頂きます。

ー「漆を掻く」とはどのような業務なのでしょうか。

「漆を掻く」とは、漆の木に傷をつけ、そこから出てくる樹液を採取することです。木は生き物なので、つける傷が深すぎると木が弱り、採取ができなくなってしまいます。一方で、つける傷が浅すぎると漆の樹液を採取することができません。漆掻き職人としての修行を続ける中で、「木を育てられる」ようになることで、樹液を採取することができます。

ー今回の募集の背景を教えてください。

漆掻き職人は年々高齢化しており、後継者が不足しています。その一方で、文化庁が平成27年から、国宝・重要文化財建造物の保存修理における漆の使用方針について、国産漆を原則として使用することを決定したことで、国産漆への需要が高まることになりました。そのため、国産漆の需要に対して、供給が追いつかない状況となっており、新たに漆掻き職人を志す方を募集することになりました。

ー漆掻き職人の仕事の流れを教えてください。

最初に行うのは 草を刈ったりなどの、山の管理業務を漆掻き職人のサポートのもと始めて頂きます。山の管理を通じて漆の木を育てながら、徐々に木を掻く業務を行って頂きます。収穫した漆を小さな樽(タカッポ)に入れて、帰宅後、出荷樽に移すまでのことが一連の業務の流れとなります。

一人前になれる期間は人によって異なります。漆掻き職人として、一番大切なのは、漆の木ごとのコンディションを理解して、それぞれに合わせた適切な傷の付け方ができるようになることです。「木を見れるようになること」ができて、初めて一人前の漆掻き職人と言えるのではないでしょうか。木を育てることは、生き物を育てることとよく似ています。「木を見て、育てること」そこに大きなやりがいがあると思っています。

ーどのような人を募集していらっしゃるか教えてください。

漆掻き職人の仕事は、じっくり時間をかけて行うものなので、外作業が好きで、根気がある人が向いていると思います。働くペースは人それぞれで、朝早くから仕事をスタートさせる職人もいます。漆についての詳しい情報はサイトにまとめているので、ぜひご覧になったうえ、ご興味をお持ち頂けましたら応募頂けると嬉しいです!

■求人詳細

<仕事の詳細>

漆産業で自立を目指す「うるしびと」(若干名)
漆掻き技術の伝承者である職人の下で古くから伝わる漆掻き技術を習得し漆掻き職人として自立を目指す。

<募集対象>

3大都市圏と政令指定都市又は地方都市(全部または一部が過疎、山村、離島、半島等の地域に該当しない市町村)に在住し、概ね60歳未満(平成31年4月1日現在)の方で、二戸市地域おこし協力隊員として、採用後、二戸市に住民票を異動させることが可能な方。

<雇用期間>

平成31年5月1日〜平成32年3月31日

<応募受付期間>

平成31年1月25日〜平成31年3月22日

<応募先>
以下URLより、応募用紙をダウンロードのうえご応募ください。
http://urushi-joboji.com/life/travel#recruit

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